EC広告運用は、ECマーケティングの中でもっとも数字と直接向き合う仕事だと思っている。ぼくが最初に任されたのは、楽天のRPP広告の予算調整という地味な業務だった。派手なクリエイティブ制作より先に、日々の数字を見て小さく調整することの積み重ねから始まる仕事だ。
EC広告運用の実務は大きく2種類ある
①モール広告(楽天・Amazon・Yahoo!)
モール内の検索結果に表示される広告で、RPP広告(楽天)やスポンサープロダクト広告(Amazon)が代表格。モールごとに管理画面もロジックも違うので、複数モールを担当していると、同じ商品でも広告の当たり方がまったく違うことに気づく。ここで大事なのは、広告費に対してどれだけ売上が返ってきたかを表す指標を毎日見る習慣をつけることだ。
②Meta広告・Google広告(自社EC・DtoC向け)
自社ECやDtoCブランドでは、Meta広告やGoogle広告で新規顧客を獲得する動きが中心になる。モール広告より一段抽象的で、ターゲティングやクリエイティブの訴求軸を考える比重が大きい。ぼくがDtoCブランドの立ち上げに関わったときは、広告のクリエイティブを何パターンも試しては数字を見て入れ替える、という地道な検証の繰り返しだった。
未経験から任されるようになるまでにやったこと
最初から広告運用の担当として採用されたわけではなく、EC運営の中で「広告費の管理も見てほしい」と頼まれたのがきっかけだった。振り返ると、任される前にやっていたのは次の2つだ。
- 既存の広告レポートを毎週自分なりに数字を眺めて、気になった変化をメモしておく
- 個人的にGoogle広告のスキルテスト系の学習コンテンツで基礎用語を先に覚えておく
広告の管理画面は実際に触ってみないと分からない部分が多いが、用語と考え方だけは事前に押さえておくと、任されたときの立ち上がりが早くなる。面接でも「広告費に対して何を見るべきか理解しているか」を聞かれることが多いので、この基礎用語の理解は未経験でもアピールできるポイントになる。
向いている人・大変なところ
数字の変化に一喜一憂せず、淡々と検証を繰り返せる人には向いている。逆に、成果がすぐに出ないと不安になりやすい人にはストレスが大きいかもしれない。モールのアルゴリズム変更で急に効果が変わることもあるので、数字だけでなく「なぜ変わったのか」を仮説立てして動く姿勢が必要になる。
広告運用の数字を読み解くには、データ分析の基礎知識も欠かせない。あわせてこちらも読んでおくといい。
→ EC担当者に必要なデータ分析スキル|Excel・GA4の使い方
ECマーケティング全体の分野整理はこちら。
→ ECマーケティング担当とは?仕事内容と未経験からの転職ルートを整理
転職活動の進め方やエージェントの使い分けはこちらも参考にしてほしい。
→ EC・DtoC担当者の転職でおすすめのエージェント比較|10年現場で見た選び方
この記事を書いた人
EC転職野郎

EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当。1社目はアパレルメーカー。店舗スタッフから店長・エリアマネージャー・MDを経て通販事業部シニアマネージャー。その後、2社目では消費財メーカー(食品)でDtoC新規事業のブランドリーダーとしてO2O施策を牽引。自社EC、Amazon、楽天、アスクルなどをマネージャーとして運用管理。3社目では再びアパレル企業に。EC・広報を含むデジタル周辺の事業をマネージャーとして担当。
自分の転職だけではなく、採用を自ら行なっていた経験も含め書きます。
社名は伏せていますが、現場で詰まったことや判断の中身は、できるだけリアルに書きます。
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