アパレルの店長として10年近くキャリアを積んだ後、社長から直接声をかけられてEC・通販事業部に異動。最終的にEC事業の責任者としてチームを持つまでになりました。
この記事では、アパレル店長がEC責任者になるまでの実際の道筋を書きます。
なぜアパレル店長がEC責任者になれたのか
最初にEC部門に異動したとき、ECの知識はほぼゼロでした。楽天やAmazonのことも、システムのことも、デジタル広告のことも、ほとんど知りませんでした。
それでも最終的にEC事業を任されるようになったのは、店舗で積んだ経験が想像以上にECで使えたからです。
店舗経験がEC責任者として活きた3つの領域
①人を動かすマネジメント経験
店長時代にスタッフをマネジメントしてきた経験は、EC部門のチームマネジメントにそのまま使えました。
目標設定の方法、個別面談での動機づけ、シフト・業務配分の管理。店頭スタッフへの対応とEC担当チームへの対応は、本質的に同じです。人を通じて成果を出す経験は、EC責任者として最も重要なスキルです。
②数字を追うプレッシャーへの耐性
店長として毎日売上を追い続けてきた経験は、ECの数値管理への適応を早めました。
日次で数字を確認して、週次で振り返って、月次で本部に報告する。このサイクルはEC運営でも全く同じです。数字へのプレッシャーに慣れているかどうかは、EC責任者として非常に重要です。
③エンドユーザー目線
10年間お客さんと直接向き合ってきた経験は、ECのあらゆる施策の判断基準になりました。
「このページを見たお客さんはどう感じるか」「この広告コピーは刺さるか」「このカスタマーサポートの返答でお客さんは納得するか」——この判断を、数字だけでなく感覚でできることが、EC責任者として強みになりました。
EC知識の習得でやったこと
ゼロから始めたEC知識の習得でやったことは、特別なことではありません。
実務で覚える:楽天・Amazon・Yahoo!の管理画面を実際に触りながら覚えました。分からないことはヘルプを読む・ベンダー担当に聞く・社内の詳しい人に聞く。この繰り返しです。
数字を毎日見る:売上・CVR・広告費・在庫を毎日確認する習慣をつけました。数字を見続けると、異常値に気づく感覚が育ちます。
失敗から学ぶ:要件定義が崩壊したり、セール前に在庫を読み違えたり、様々な失敗をしました。失敗のたびに「なぜこうなったか」を考えて、次に活かすことがEC知識の積み上げになりました。
アパレル店長からEC責任者を目指す人へ
アパレル店長のキャリアは、EC責任者への転職に十分な武器になります。
採用企業が「EC責任者・マネージャー」に求めているのは、デジタルの専門家ではありません。チームを動かしてEC事業全体を管理できる人材です。その力は、店舗マネジメントで十分に培われています。
面接では、ECの知識より店舗マネジメントの経験を積極的に話してください。「スタッフを動かして売上を作ってきた」「問題が起きたとき自分で判断して解決してきた」という経験が、EC責任者として評価されます。
アパレル店長・マネージャー経験者の転職エージェント選びはこちらも参考にしてください。
→ EC・DtoC担当者の転職でおすすめのエージェント比較|10年現場で見た選び方
この記事を書いた人
EC転職野郎
EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当。店長・エリアマネージャーを経て通販事業部シニアマネージャー、その後消費財メーカーでDtoC新規事業のチームリーダー・ECプロモーションチーム担当課長。
社名は伏せていますが、現場で詰まったことや判断の中身は、できるだけリアルに書きます。


