EC担当者に必要なデータ分析スキル|Excel・GA4の使い方

EC担当者に必要なデータ分析スキル ECマーケティング
EC担当者に必要なデータ分析スキル

データ分析は、ECマーケティングの5分野すべてに横断的に関わる、いわば土台になる仕事だ。広告運用もSNS運用もCRMもSEOも、最終的には数字を見て「うまくいっているか」を判断する必要があり、その判断力の源がデータ分析のスキルになる。

この記事では、実務で実際に使うツールと見るべき数字、1ヶ月の業務の流れ、未経験からのロードマップ、そしてつまずきやすいポイントまで書く。


実務で使うツールと見るべき数字

EC担当者が実務で一番よく使うのは、意外にも高度な専門ツールではなくExcelだ。売上・広告費・CVRなどをExcelで集計し、前月比・前年比で変化を追う。GA4はサイトへの流入経路や、どのページで離脱が多いかを見るために使う。どちらも専門資格が要るわけではなく、実際に触って慣れていくタイプのスキルだ。

大事なのは、ツールの操作方法そのものより「何のためにこの数字を見るのか」という目的意識だ。ぼくがEC分析をする際も、まず「今回知りたいことは何か」を先に決めてから数字を見るようにしている。目的なく数字を眺めていても、意味のある発見にはつながりにくい。


1ヶ月の業務の流れ(イメージ)

タイミングやること
週次売上・広告費・CVRなどの主要数値をExcelで集計し、前週比の変化を確認
月初GA4で前月のチャネル別流入(広告・SNS・自然検索など)を確認
分析数値が想定より良い・悪いページやチャネルを特定し、理由の仮説を立てる
共有分析結果を他のEC担当者・マーケ担当と共有し、次月の施策に反映
月末月次レポートをまとめ、経営層向けに要点を整理

未経験から身につけるためのロードマップ

段階やっておくこと
準備期家計簿を月次で集計してグラフ化するなど、身近な題材で「数字を集めて、変化に気づいて、理由を考える」サイクルを経験しておく
準備期Excelの基本的な関数(SUM・AVERAGE・VLOOKUPなど)とグラフ作成に慣れておく
初期既存のレポートフォーマットへの数値入力・簡単な集計を任される
中期数値の変化から仮説を立てて、簡単な分析コメントを添える範囲が広がる
後期月次レポートの作成や、経営層向けの数値説明まで任されるようになる

面接では、Excelの関数をどれだけ知っているかより、数字から何を読み取り、次に何をすべきだと考えたかという思考のプロセスを聞かれることが多い。


未経験がやりがちな失敗

  • 目的を決めずに数字を眺め、レポートを作ること自体が目的になってしまう
  • 1つの数値の変化だけを見て、他の指標との関連を確認せずに結論を出してしまう
  • 分析結果を出すだけで満足し、次のアクションにつなげる提案までできていない

向いている人・大変なところ

地道な集計作業を苦にしない人に向いている。数字を見ているだけで満足せず、そこから次のアクションにつなげる意識が必要で、分析のための分析になってしまうと評価されにくい。逆に、数字の変化から仮説を立てて動くことが好きな人には、やりがいの大きい仕事だと思う。


よくある質問

Q
GA4やExcelの資格を取ったほうがいいですか?
A

必須ではありません。資格より、実際に数字を触って「何が言えるか」を考えた経験があるかどうかのほうが重視されます。

Q
文系出身でも数字を扱う仕事はできますか?
A

できます。実務で使う数式は基本的なものが中心で、高度な統計知識より、目的を持って数字を見る習慣のほうが重要です。

Q
データ分析だけを専門にする求人はありますか?
A

大手企業には存在しますが、中小規模の会社では広告運用やCRMなど他業務と兼任するケースがほとんどです。


データ分析の視点は、他の4分野すべてで活きてくる。まだ読んでいなければ、あわせて読んでおくと理解が深まる。

EC広告運用の仕事内容と転職のポイント

ECマーケティング全体の分野整理はこちら。

ECマーケティング担当とは?仕事内容と未経験からの転職ルートを整理


転職活動の進め方やエージェントの使い分けはこちらも参考にしてほしい。

EC・DtoC担当者の転職でおすすめのエージェント比較|10年現場で見た選び方


この記事を書いた人

EC転職野郎

EC転職野郎プロフィール画像

EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当。1社目はアパレルメーカー。店舗スタッフから店長・エリアマネージャー・MDを経て通販事業部シニアマネージャー。その後、2社目では消費財メーカー(食品)でDtoC新規事業のブランドリーダーとしてO2O施策を牽引。自社EC、Amazon、楽天、アスクルなどをマネージャーとして運用管理。3社目では再びアパレル企業に。EC・広報を含むデジタル周辺の事業をマネージャーとして担当。

自分の転職だけではなく、採用を自ら行なっていた経験も含め書きます。

社名は伏せていますが、現場で詰まったことや判断の中身は、できるだけリアルに書きます。

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