EC担当者がキャリアアップで転職を決断した話|他の商材・経営に近い場所を求めて

EC担当者がキャリアアップで転職を決断した話 EC・DtoC実務ノウハウ
EC担当者がキャリアアップで転職を決断した話

EC担当者として3〜5年やっていると、「このままでいいのか」という気持ちが湧いてくることがあります。

辞めたいわけじゃない。EC業務は好きだし、やりがいもある。でも、もっと広い視野でやりたい。もっと経営に近いところで動きたい。この感覚が転職のきっかけになりました。

この記事では、EC担当者がキャリアアップのために転職を決断するまでの話と、実際に転職してみてどうだったかをリアルに書きます。


転職を意識したのは3〜5年目

最初の会社でEC業務に就いて、3〜5年が経ったころから転職を意識し始めました。

業務には慣れていました。自社ECの運営、モールの管理、数字の追い方。一通りのことができるようになっていた。だからこそ、逆に「このままでいいのか」という気持ちが出てきました。


転職を決断した理由:EC全般の知識を広げたかった

転職を決めた理由は2つです。

①他の商材のECをやりたかった

1社目はアパレル・専門メーカーでした。扱う商材はアパレルのみ。EC業務は一通り経験できましたが、「アパレルのEC」という枠の中での経験に限られていました。

他の業界・他の商材のECはどう違うのか。食品・飲料・消費財のECはどういう設計になっているのか。それを実際に経験したかった。

EC担当者としての幅を広げるなら、同じ業界で深掘りするより、別の業界で視野を広げるほうが自分の市場価値につながると判断しました。

②より経営に近いポジションで裁量を持ちたかった

1社目では、チームの一員としてEC業務を担当していました。与えられた範囲の中でやる仕事。それ自体は充実していましたが、「事業全体のEC戦略を自分で設計したい」という欲求が出てきました。

経営に近いところで、自分の判断で動ける環境。それを求めて転職を決断しました。


転職して良かったこと

結論として、転職して良かったと思っています。

飲料・消費財のECを経験できた

アパレルと飲料では、ECの設計が根本的に違います。

アパレルはサイズ・カラー・素材など、商品のビジュアルと詳細情報が購買決定に直結します。一方、飲料・食品は「味」という体験価値が中心で、ギフト需要・リピート需要の設計が重要になります。

同じ「EC運営」でも、商材が変わると考え方が全然違う。これを実際に経験できたことは、EC担当者としての引き出しを大きく広げました。

新規DtoC事業の立ち上げを経験できた

転職先では、新規DtoCブランドの立ち上げを担当しました。ゼロから事業を作る経験は、1社目では得られなかったものです。

ユーザー獲得・EC設計・CRM・店舗運営まで、事業全体を俯瞰して動く経験ができました。これが転職市場で最も評価される経験になりました。


想定外の大変さもあった

転職して良かった一方で、想定外の大変さもありました。正直に書きます。

①新規事業の立ち上げスピードが速かった

1社目は大手メーカーで、物事が進むスピードは比較的ゆっくりでした。転職先は新規事業のフェーズで、意思決定と実行のスピードが全然違いました。

決まったことがすぐ動き出す。変更も頻繁に起きる。このスピード感に最初は戸惑いました。

②社内文化・工作方式のギャップ

会社が変わると、仕事の進め方・報連相の文化・意思決定のプロセスが全部変わります。前の会社のやり方が通じない場面が多く、最初の数ヶ月は慣れるだけで消耗しました。

③アパレルと飲料業界の違い

業界が変わると、商習慣・取引先との関係・業界の常識が全部違います。アパレルで当たり前だったことが飲料では通じない、その逆もある。業界の基礎知識を一から学び直す必要がありました。

④飲食事業が初めてで大変だった

転職先では、ECだけでなくオフラインの喫茶・物販を組み合わせた店舗の立ち上げも担当しました。飲食事業は初めての経験で、食品衛生・店舗運営・スタッフ管理など、EC業務とは全く異なる領域が加わりました。

想定していなかった業務範囲の広さに、最初は正直キャパオーバーになりかけました。


EC担当者が転職を考えるときに確認すべきこと

自分の経験から、転職前に確認しておけばよかったと思うことを整理します。

①事業フェーズを確認する 立ち上げフェーズか、安定運用フェーズかで仕事の性質が全く変わります。スピード感・裁量・大変さが違うため、自分がどちらに向いているかを事前に把握しておくことが重要です。

②業務範囲の広さを確認する EC専任なのか、他の業務も兼務するのか。特に新規事業の場合は、想定外の業務範囲を任されることがあります。面接で具体的な業務内容を確認しておくことをおすすめします。

③業界の違いを過小評価しない 「ECは業界が変わっても同じ」と思いがちですが、商材・商習慣・取引先との関係は業界によって大きく違います。転職先の業界について、事前にできる限り調べておくことが大事です。


まとめ:EC担当者の転職は「何を広げたいか」を明確にしてから

EC担当者がキャリアアップで転職を考えるなら、「何を広げたいか」を明確にしてから動くことをおすすめします。

  • 商材の幅を広げたいのか
  • 経営に近いポジションに行きたいのか
  • 自社ECからモール運営に広げたいのか
  • マネージャーとして組織を持ちたいのか

方向性が明確なほど、エージェントへの相談も、面接での自己PRも、ピントが合います。

自分の方向性の整理と、EC人材向けのエージェント選びはこちらの記事も参考にしてください。

→ EC・DtoC担当者の転職でおすすめのエージェント比較|10年現場で見た選び方



この記事を書いた人

EC転職野郎

EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当。店長・エリアマネージャーを経て通販事業部シニアマネージャー、その後消費財メーカーでDtoC新規事業のチームリーダー・ECプロモーションチーム担当課長。

社名は伏せていますが、現場で詰まったことや判断の中身は、できるだけリアルに書きます。

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