EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当してきました。リクルートエージェントと併用する形でリクナビNEXTも使ったので、その実感を書きます。
結論から言うと、リクナビNEXTはエージェントを介さず「自分のペースで求人を探したい人」「企業側からのアプローチも試したい人」に向いています。エージェント型のリクルートエージェントとは役割が違うので、比較というより併用が前提の使い方になります。
リクナビNEXTの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | リクルートグループ(Indeed Japan株式会社) |
| 費用 | 完全無料 |
| 求人数 | 掲載求人数125万件超(2026年時点) |
| 特徴的な機能 | スカウト機能「オファーを待つ」、自己分析ツール「グッドポイント診断」 |
| 使い方のタイプ | 求人検索型(エージェントの仲介なし) |
| 向いている人 | 自分のペースで探したい人、企業からのアプローチも受けたい人 |
EC・DtoC担当者として良かったと感じた点
①グッドポイント診断が、経験の言語化に地味に役立った
グッドポイント診断は18種類の強みから自分に当てはまる5つを診断してくれる無料ツールです。所要時間は30〜40分で、途中保存はできないのでまとまった時間を確保して受ける必要があります。
EC担当者は「やってきたことの幅は広いが言語化が苦手」というケースが多いのですが、診断で出てきた強み(自分の場合は「現実思考」「継続力」が上位に出ました)を、職務経歴書の自己PRの出発点として使えたのは想定外の収穫でした。診断結果をそのまま貼るのではなく、実際のエピソードと組み合わせて初めて説得力が出る点は注意が必要です。
②EC・DtoC系企業からのスカウトも実際に届いた
プロフィールと職務経歴を具体的に(担当していたモールの種類、年商規模、DtoC立ち上げの有無など)書き込んでおいたところ、アパレル系DtoCブランドの運営会社や、モール運用代行会社からスカウトが届きました。エージェント経由の紹介とは違う母集団に触れられるのは、リクナビNEXTならではの価値だと感じます。
③在職中でも自分のペースで進められる
エージェントとの面談日程を調整する必要がないため、EC担当者特有の繁忙期(セール前後など)でも、隙間時間にプロフィールを更新したり求人を眺めたりできます。プロフィールを更新した直後はスカウトが届きやすくなる傾向があるので、繁忙期が明けたタイミングで更新するようにしていました。
正直に感じたデメリット
①エージェントのようなサポートはない
求人検索型のサービスなので、書類添削や面接対策、年収交渉の代行はありません。選考対策を手厚く受けたい場合は、リクルートエージェントのようなエージェント型サービスと併用する必要があります。
②グッドポイント診断は1回しか受けられない
公式の案内では診断は原則1回のみです。「なんとなく試してみよう」で受けると、後から「もっと準備して受ければよかった」と感じることがあります。受ける前に、応募したい職種を2〜3個絞り、直近1年で話せる経験を1〜2個メモしておくと、診断後の言語化がスムーズになります。
③スカウトの質にはばらつきがある
プロフィールを登録すると、希望と合わない業界からのスカウトも届きます。EC・DtoC以外の業界からのスカウトも一定数来るので、プロフィールの「希望条件」欄をできるだけ具体的に設定しておくことで、ある程度絞り込めます。
グッドポイント診断の強みを、EC担当者としてどう活かしたか
グッドポイント診断は18種類の強みから5つが表示されますが、「強みの言葉」をそのまま職務経歴書に貼っても説得力は出ません。EC・DtoC担当者の実務エピソードと組み合わせて初めて使えるようになります。実際に出た強みのうち、特にEC職の面接で活きたものを紹介します。
| 診断で出た強み | EC・DtoC担当者としての活かし方 |
|---|---|
| 現実思考 | 「セール施策の費用対効果を数字で判断してきた」という、感覚ではなくデータドリブンな意思決定のエピソードに接続した |
| 継続力 | 「在庫管理や日次の数値チェックを地道に継続してきた」実務エピソードと組み合わせて説明した |
| 状況適応力 | 「モール側の仕様変更や急な欠品対応など、EC特有の突発対応の経験」を語る際の裏付けにした |
| 俊敏性 | 「セール直前の急な仕様変更に即座に対応した」エピソードの説得力を補強した |
| 慎重性 | 「要件定義や在庫管理でのミスを未然に防いだ」経験と組み合わせて、リスク管理力として伝えた |
診断結果を5つ全部そのまま面接で並べると、かえって印象がぼやけます。EC担当者としてアピールしたい方向性(マネジメント志向か、実務の緻密さか)に合わせて1〜2個に絞り、実際のエピソードとセットで語るほうが伝わりやすいというのが実感です。
登録からスカウトが来るまでの流れ
- 公式サイトで会員登録(氏名・メールアドレス・生年月日など、所要約5分)
- 在職中の場合は、現在の勤務先が閲覧できないようブロック設定をしておく
- グッドポイント診断を受ける(30〜40分、途中保存不可)
- 職務経歴・自己PR・希望条件を入力(入力率が高いほどスカウトが届きやすくなる)
- 「オファーを待つ」設定にしてスカウトを待ちつつ、気になる求人には自分でも応募
- 2週間に1回程度プロフィールを更新し、アクティブ状態を保つ
スカウトの質を上げるためにやったプロフィール作成の工夫
同じ「EC担当者」という職務経歴でも、書き方次第でスカウトの質が変わる実感がありました。実際にやった工夫を挙げます。
- 担当していたモールを具体名で書く:「ECサイト運営」ではなく「楽天市場・Amazon(ベンダー/セラー両方)・Yahoo!ショッピングの運用」のように具体名を入れる
- 年商・売上規模を数字で書く:「担当ブランドの年商〇億円」など、規模感が伝わる数字を入れる
- DtoC経験の有無を明記する:モール運用のみか、自社EC・DtoCブランド立ち上げの経験があるかで、スカウトしてくる企業の層が変わった
- マネジメント経験を職務経歴の冒頭に書く:チームの人数・役職を先に書くことで、マネージャークラスの求人からのスカウトが増えた
逆に、抽象的な表現(「幅広い業務を担当」「マルチタスクが得意」など)だけのプロフィールは、スカウトが来てもミスマッチな内容が多い印象でした。具体性を上げるほど、届くスカウトの精度が上がります。
よくある質問
Q. リクルートエージェントとどちらを先に登録すべきですか?
A. どちらでも構いませんが、まずグッドポイント診断で自分の強みを言語化してから、リクルートエージェントの面談に臨むと、経験の伝え方がスムーズになります。両方同時登録でも問題ありません。
Q. 在職中の会社にバレませんか?
A. 登録時に現在の勤務先を含む特定の企業をブロックする設定ができます。登録直後に必ず設定しておくことをおすすめします。
Q. EC・DtoC企業からのスカウトはどのくらいの頻度で来ますか?
A. プロフィールの充実度に大きく左右されます。担当していたモールの種類・年商規模・DtoC立ち上げ経験の有無などを具体的に書き込むほど、業界を理解した企業からのスカウトが届きやすくなる実感がありました。
まとめ
リクナビNEXTは、エージェントのサポートを求めるサービスではなく、「自分のペースで探しつつ、企業側からのアプローチも受けたい」人向けのサービスです。グッドポイント診断で経験を言語化した上で、リクルートエージェントと併用するのが、EC・DtoC担当者にとって効率的な使い方だと感じています。プロフィールの書き方次第でスカウトの質が変わる点は、登録前に知っておいて損はないポイントです。
リクルートエージェントとの違い・併用方法は、こちらも参考にしてください。
→ EC・DtoC担当者の転職でおすすめのエージェント比較|10年現場で見た選び方
この記事を書いた人
EC転職野郎

EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当。1社目はアパレルメーカー。店舗スタッフから店長・エリアマネージャー・MDを経て通販事業部シニアマネージャー。その後、2社目では消費財メーカー(食品)でDtoC新規事業のブランドリーダーとしてO2O施策を牽引。自社EC、Amazon、楽天、アスクルなどをマネージャーとして運用管理。3社目では再びアパレル企業に。EC・広報を含むデジタル周辺の事業をマネージャーとして担当。
自分の転職だけではなく、採用を自ら行なっていた経験も含め書きます。
社名は伏せていますが、現場で詰まったことや判断の中身は、できるだけリアルに書きます。
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