EC担当者として3〜5年が経つと、「次のステップはどこか」という問いが出てきます。
担当者のまま専門性を深めるのか、マネージャーとして組織を持つのか。EC事業責任者・DtoC事業責任者を目指すなら、何が必要なのか。
10年以上EC・DtoCの現場を経験し、転職でポジションを上げた経験から解説します。
EC担当者のキャリアパスは大きく3つ
①スペシャリスト型
広告・SEO・データ分析など特定領域の専門性を極める。フリーランス・コンサルタントとしての独立も視野に入る。
②マネージャー型
チームを持ち、EC事業全体を管理する。予算管理・目標設定・メンバー育成が主な仕事になる。
③起業・独立型
自分でECブランドを立ち上げる。EC運営の実務知識を活かしてDtoCブランドを作る。
この記事では主にマネージャー型のキャリアパスを解説します。
担当者からマネージャーになるために必要な3つのシフト
①「自分がやる」から「人を通じて動かす」へ
担当者は自分が施策を実行します。マネージャーはメンバーが施策を実行できる環境を作ることが仕事です。
このシフトが最も難しい。自分でやった方が早いと感じても、メンバーに任せて育てることがマネージャーの本質的な仕事です。
店舗でのスタッフ管理経験がある人は、このシフトがスムーズにできることが多い。接客に行ってもらうためにスタッフのモチベーションを管理した経験は、そのままEC部門のマネジメントに転用できます。
②「施策の実行」から「戦略の設計」へ
担当者は与えられた施策を実行します。マネージャーは「何をやるか」を決める立場になります。
どのモールに注力するか、予算をどこに投資するか、どの施策を優先するか。この判断を根拠を持って行えることが、マネージャーとして評価される条件です。
③「自分の担当領域」から「事業全体」へ
担当者はフロント施策(広告・ページ・メルマガ)を担当します。マネージャーは在庫・物流・バックエンドを含む事業全体を見ます。
バックエンドまで理解しているマネージャーは希少です。商品登録・在庫管理・基幹システム・出荷業務まで把握していることが、事業責任者への近道になります。
マネージャーになるための具体的なアクション
今の会社でできること
予算の裁量を持つ:小さくても自分で予算を決めて投資できる経験を積む。広告予算・制作費の決定権を持てるよう交渉する。
後輩・アルバイトのOJTをする:人を育てた経験は、マネジメント経験として評価されます。小さくても「誰かを育てた」という実績を作る。
バックエンドに入る:物流・在庫・システムの現場に意識的に関わる。「バックエンドまで分かる人材」になることで、マネージャーへの道が開けます。
転職でポジションを上げる
現職でマネージャーへの道が見えない場合は、転職でポジションアップを狙う方法があります。
転職市場ではEC担当者の需要が高まっています。特に以下の経験がある場合は、転職でマネージャー・責任者ポジションを狙えます。
- 自社EC立ち上げ・改修の経験
- 複数モールの同時運営経験
- DtoC立ち上げの経験
- オンオフ両方の経験(店舗+EC)
- バックエンドまでの理解
EC事業責任者になった後の年収レンジ
実感として、EC事業責任者・マネージャークラスの年収は600〜800万円前後が多い印象です。大手メーカー・急成長のDtoCブランドでは800万円を超えるケースもあります。
担当者レベルの年収の天井(600万円前後)を超えるには、役職を持つことが現実的な道です。転職でポジションを上げることが、年収アップの最短ルートになります。
EC・DtoC担当者のキャリアアップ転職に強いエージェントはこちらで解説しています。
→ EC・DtoC担当者の転職でおすすめのエージェント比較|10年現場で見た選び方
この記事を書いた人
EC転職野郎
EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当。店長・エリアマネージャーを経て通販事業部シニアマネージャー、その後消費財メーカーでDtoC新規事業のチームリーダー・ECプロモーションチーム担当課長。
社名は伏せていますが、現場で詰まったことや判断の中身は、できるだけリアルに書きます。



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