未経験からEC業界へ転職したいと思ったら最初に読む話|ぼくが感じたギャップと乗り越え方

未経験からEC業界へ転職したいと思ったら最初に読む話 転職・エージェント

「EC業界に転職したい」と思って検索しているなら、たぶん今、ふたつの気持ちが同時にある。伸びてる業界だし面白そうという期待と、実際何から始めればいいのか分からないという不安。ぼくも10年前、まったく同じところに立っていた。

結論から言うと、EC業界は今でも未経験から入りやすい業界のひとつだと思っている。ただし「入りやすい」と「向いている」は別の話で、ここを混同したまま飛び込むと、ぼくが最初の半年でハマった落とし穴に同じようにハマる。今日はその話をしていく。

最初にぶつかった壁は「華やかさ」との落差だった

正直に書くと、ぼくはEC業界に対して「ネットショップの担当になっておしゃれな商品ページを作る仕事」くらいのイメージで飛び込んだ。実際に配属されて最初にやらされたのは、受注データのExcel集計と、在庫のズレを1件ずつ調べる地味な作業だった。

ここで面食らって辞めていく人を何人も見てきた。EC運営の実務は、マーケティングの華やかな部分より先に、数字と向き合う地味な部分から始まることがほとんどだ。この温度差を知らずに入ると、入社1ヶ月で「思ってたのと違う」となる。だから最初に伝えておきたい。EC業界の仕事は、9割が地道なオペレーションで、残り1割が戦略やクリエイティブだと思っておいたほうがいい。

未経験からEC業界に入る3つのルート

実際に転職活動をするなら、入り口は大きく3つに分かれる。それぞれ難易度と得られる経験が違うので、自分がどのタイプかを先に考えておくと遠回りしない。

① 事業会社のEC担当(自社ブランドの通販部門)

アパレルや食品など、自社商品を持つ会社のEC部門に入るパターン。商品への愛着を持って働ける一方、良くも悪くも会社独自のやり方に染まりやすい。最初のキャリアとしては、ブランドの世界観に共感できるかどうかが長続きの分かれ目になる。

② EC運営代行会社(複数クライアントの運営を請け負う)

ぼくが最初に入ったのはこのタイプだった。楽天・Amazon・Yahoo!など複数モールの運営を同時に回すので、業務量は多いが、その分1〜2年で様々な業種・規模のECに触れられる。「まず基礎体力をつけたい」という人にはここが向いていると思う。

③ 副業・フリーランスから実績を作って正社員へ

いきなり正社員が難しい場合、知人のショップの運用を手伝う、クラウドソーシングで商品登録や画像編集を請け負うなどして、職務経歴書に書ける「実務経験」を先に作ってしまう方法もある。遠回りに見えて、未経験のハードルを最も確実に越えられるルートだったりする。

面接で聞かれて答えに詰まったこと

ぼくが未経験で受けた面接では、ほぼ毎回同じ質問が出た。「数字を見るのは好きですか」「地道な作業を続けられますか」。この2つに対して、それっぽい建前ではなく具体的なエピソードで答えられるかどうかを見られている、とあとになって気づいた。

逆に言えば、この2つさえ自分の言葉で語れるようにしておけば、未経験でも通過率は上がる。家計簿を何年も続けている、部活の記録をずっとつけていた、そんな小さなエピソードで十分だ。

資格より先にやるべきこと

「EC業界に転職するには何か資格を取ったほうがいいですか」とよく聞かれるが、ぼくの答えはいつも同じで、資格より先に職務経歴書を1枚仕上げることに時間を使ったほうがいいと思っている。EC業界で資格の有無を重視する求人はほとんど見たことがない。それより、前職の経験をEC運営のどの業務に転用できるかを言語化できているかのほうがずっと重要になる。

職務経歴書の書き方でつまずいている人は、こちらの記事も参考にしてほしい。

EC業界向け職務経歴書の書き方

転職エージェントは複数登録して比較したほうがいい

未経験からの転職では、エージェントごとに紹介される求人の質と量にかなり差が出る。ぼく自身、1社だけに絞っていたら出会えなかった求人が何社もあった。どのエージェントを使うか迷っている人は、比較記事も書いているので目を通しておくといい。

リクルートエージェントとリクナビNEXTの違い

まとめ:まず「地味な9割」を受け入れられるかを自分に聞く

EC業界を目指す気持ちは、ぼくは素直に応援したい。ただ、華やかなイメージだけで飛び込むと最初の壁で心が折れる。数字と向き合う地道な仕事が9割ある、それを分かった上で目指すなら、未経験でも十分にチャンスがある業界だと今でも思っている。

次に読むなら、EC業界で実際に求められるスキルをまとめたこちらの記事がおすすめだ。

アパレルEC担当に必要なスキル一覧

タイトルとURLをコピーしました