アパレル・専門メーカーで店長・エリアマネージャーを約10年やった後、当時の社長から直接声をかけられてEC・通販事業部に異動しました(異動の経緯はこちらの記事で詳しく書いています)。
この記事では体験談ではなく、「店舗運営の経験のうち、実際にECで武器になったものは何か」を、自分で棚卸しするためのチェックリストとしてまとめます。転職エージェントとの面談前に、一度ここで自己採点してみてください。
棚卸しの結論:ECは「小売の延長線」
表面上、店舗とECは全然違って見えます。店舗は人が来て顔を見て接客する。ECは画面越しで、お客さんの顔は見えません。でも本質は同じです。お客さんが何を求めているか、何に迷っているか、なぜ買わないのかを理解すること。これが小売でも、ECでも、根本にある仕事です。
以下、4つのカテゴリで自分の経験をチェックしてみてください。
チェック①:顧客対応力
- クレーム対応で、お客さんの立場に立って原因を説明した経験がある
- 接客中に「何に迷っているか」「どこで離脱しそうか」を察知して声をかけた経験がある
- 商品説明の言葉を、相手に合わせて変えたことがある
これらはそのまま、ECの商品ページ設計・広告コピー・CRM施策に転用できます。「お客さんがどこで迷うか体で分かる」ことは、ECだけをやってきた担当者にはない強みです。
チェック②:数字管理力
- 日次・週次・月次で売上を追い、本部に報告していた
- 目標未達のとき、原因を要素分解して説明できた
- 在庫・仕入れの数字にも責任を持っていた
ECもこのサイクルは同じです。売上・CVR・広告費・在庫を毎日見る習慣があるかどうかは、EC担当者としての基礎体力に直結します。
チェック③:マネジメント力
- スタッフの人間関係の調整をしたことがある
- 個別面談などで、メンバーのモチベーションを引き出した経験がある
- 複数拠点・複数メンバーを同時に管理した経験がある
人を通じて成果を出す経験は、ECでもチームを動かすマネージャーとして評価されます。EC担当者の多くはフロント業務の実務者なので、マネジメント経験がある人材は希少です。
チェック④:立地・商圏分析力
- 「なぜこの店舗は構造的に売れないか」を分析したことがある
- 商圏の実態に合わせて、目標や施策を調整したことがある
この判断軸は、ECでは「どのモール・どのチャネルに注力するか」の判断にそのまま転用できます。
チェックが3つ以上つく人へ
4カテゴリ中3つ以上に心当たりがあれば、店舗運営の経験は転職市場で十分な武器になります。あとは、これをEC採用の文脈に翻訳して伝えられるかどうかです。この翻訳作業は、EC領域に知見のあるエージェントと話しながら整理するのが一番早いです。
→ EC・DtoC担当者の転職でおすすめのエージェント比較|10年現場で見た選び方
実際にエージェントを使ってどう転職活動を進めたかは、こちらの記事にまとめています。
→ 店長・小売本部からEC職への転職活動記録|エージェント活用と選考で聞かれたこと
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この記事を書いた人
EC転職野郎

EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当。1社目はアパレルメーカー。店舗スタッフから店長・エリアマネージャー・MDを経て通販事業部シニアマネージャー。その後、2社目では消費財メーカー(食品)でDtoC新規事業のブランドリーダーとしてO2O施策を牽引。自社EC、Amazon、楽天、アスクルなどをマネージャーとして運用管理。3社目では再びアパレル企業に。EC・広報を含むデジタル周辺の事業をマネージャーとして担当。
自分の転職だけではなく、採用を自ら行なっていた経験も含め書きます。
社名は伏せていますが、現場で詰まったことや判断の中身は、できるだけリアルに書きます。


