リクルートエージェントとリクナビNEXTの違い|EC・DtoC担当者が併用して転職した実例

リクルートエージェントとリクナビNEXTの違い・併用方法 転職・エージェント
リクルートエージェントとリクナビNEXTの違い・併用方法

EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当してきました。転職活動でリクルートエージェントとリクナビNEXTを両方使ったので、違いと使い分け方を実例で書きます。

結論から言うと、この2つは競合するサービスではなく役割が違います。どちらか1つに絞る必要はなく、むしろ併用することで転職活動の解像度が上がります。ただし、EC・DtoC業界特有の事情を踏まえると、使い分け方にはもう一歩踏み込んだコツがあります。それも含めて書いていきます。


結論:役割がまったく違う「エージェント型」と「検索型」

リクルートエージェントリクナビNEXT
サービスの型エージェント型(担当者が仲介)検索型(自分で探す・スカウトを待つ)
求人の届き方担当者からの紹介自分で検索/企業からのスカウト
サポート書類添削・面接対策・年収交渉代行あり基本的になし(自己分析ツールはあり)
強み非公開求人・年収交渉・スピード感自己分析(グッドポイント診断)・企業からのアプローチ
向いている人手厚いサポートを受けたい人、非公開求人を見たい人自分のペースで探したい人、市場からの需要を確かめたい人

一言でいうと、リクルートエージェントは「プロに伴走してもらう」サービスで、リクナビNEXTは「自分で舵を取る」サービスです。この違いを理解した上で使い分けると、転職活動の負担が減ります。


EC・DtoC転職では、この2つをどう使い分けるか

ここが一般的な比較記事にあまり書かれていない部分だと思うので、EC・DtoC領域に絞って書く。ぼくの体感では、EC・DtoCのポジションはリクルートエージェントの非公開求人に一定数含まれている一方、リクナビNEXTの検索一覧には表に出にくい傾向がある。理由は単純で、EC担当者やDtoCの立ち上げメンバーといった求人は、事業計画と紐づく機密性の高いポジションになりやすく、企業側が公開求人として出しにくいからだ。

一方でリクナビNEXTは、職務経歴書の「モール名・売上規模・担当業務」を具体的に書き込んでおくと、スカウトの精度が上がりやすい。特にDtoCブランドを新規で立ち上げる会社は、即戦力になりそうな経験者を能動的に探してスカウトを送ってくる傾向がある。つまり、非公開の大手求人はリクルートエージェント、成長中の少人数DtoC企業からの直接アプローチはリクナビNEXT、というのが実感としての住み分けだ。

もう一つ意識しておきたいのが、EC・DtoC担当者は業務範囲が広いぶん、職務経歴書に書ける情報量も多くなりがちなこと。「モール運営」「自社EC改修」「CRM構築」「広告運用」を全部並べると、逆に強みがぼやけて伝わりにくくなる。リクナビNEXTのグッドポイント診断で自分の核になる強みを先に言語化しておくと、リクルートエージェントの面談でも、リクナビNEXTのプロフィールでも、一貫した軸で経験を語れるようになる。


実際にやった併用の流れ

ステップ①:リクナビNEXTでグッドポイント診断を先に受ける

転職活動を始める前に、まずリクナビNEXTに登録してグッドポイント診断を受けました。自分の強みが5つの言葉で可視化されたことで、その後のリクルートエージェントとの面談で、経験をどう伝えればいいかの土台ができていました。

ステップ②:リクルートエージェントで求人の全体量を把握する

次にリクルートエージェントに登録し、初回面談で自分の経験と希望条件を伝えました。非公開求人を含めた紹介を受けることで、「EC・DtoC領域でどのくらいの求人があるのか」という相場感がつかめました。

ステップ③:リクナビNEXTのプロフィールを常時公開してスカウトを並行して待つ

エージェントからの紹介を受けながら、同時にリクナビNEXTのプロフィールも公開状態にしておきました。エージェント経由では出会わなかった、DtoCブランド運営会社からのスカウトが届いたのはこの並行運用のおかげです。

ステップ④:内定が近づいたらリクルートエージェントに年収交渉を任せる

リクナビNEXT経由で応募した企業でも、内定が近づいた段階でリクルートエージェントの担当者に相談し、年収交渉のアドバイスをもらいました。エージェントは「紹介した求人にしか関与しない」わけではなく、転職活動全体の相談役として使えます。実際、自分で交渉するより数万円単位で上振れした実感があり、この一点だけでも併用する価値はあったと思っています。


併用した場合のタイムライン例(1週目〜8週目)

実際にどういうペースで2つを併用していたか、在職しながら進めた場合のタイムラインとして共有します。EC担当者は繁忙期の予測が立てにくいので、あくまで目安として見てください。

時期やったこと
1週目リクナビNEXTに登録。在職中のブロック設定を済ませ、グッドポイント診断を受ける
2週目診断結果をもとに職務経歴書のたたき台を作成。同時にリクルートエージェントに登録
3週目リクルートエージェントの初回面談。希望条件・EC領域の経験を伝える
4週目リクルートエージェント経由の求人紹介が本格化。並行してリクナビNEXTのプロフィールを公開状態に
5〜6週目両方から届く求人・スカウトに応募。応募企業を自分でリスト化して二重応募を防止
7週目リクナビNEXT経由の企業から一次面接の案内。プロフィールを一度更新してスカウトの母数を維持
8週目内定近づく。リクルートエージェントの担当者に年収交渉の相談(応募ルートに関わらず対応してもらえた)

この期間中、リクルートエージェントからの連絡は週2〜3回程度、リクナビNEXTのスカウトは週1〜2件程度のペースでした。負担に感じたら通知設定を絞るなど、情報量は自分でコントロールして問題ありません。


どちらを先に登録すべきか、タイプ別の判断

あなたの状態先に登録すべきサービス
転職活動そのものが初めてで不安リクルートエージェント(伴走してもらう)
自分の強み・アピールポイントが分からないリクナビNEXT(グッドポイント診断から)
在職中で時間が限られているどちらも先に登録し、スカウトは受け身で待つ
非公開求人を早く見たいリクルートエージェント
企業からのアプローチも試したいリクナビNEXT

併用しないほうがいいケースもある

フラットに書くと、併用が常に正解とは限らない。すでに転職先の候補がかなり絞れていて、特定の1〜2社にじっくり向き合いたい場合は、リクルートエージェント1本に絞って担当者に深く相談したほうが集中できることがある。逆に、転職を今すぐ決めたいわけではなく「まず市場価値を確かめたいだけ」という段階なら、エージェントとの面談設定に時間を割くより、リクナビNEXTでスカウトの数と質を見るだけでも十分な場合が多い。併用はあくまで「情報を取りこぼしたくない人」向けの選択肢だと思っておくといい。


併用する上での注意点

同じ企業に別ルートで応募しないよう管理する

リクルートエージェント経由とリクナビNEXT経由で、同じ企業に二重応募してしまうと選考上のトラブルになることがあります。応募した企業は簡単な一覧で管理し、エージェントにも「他で応募している企業」を事前に共有しておくと安全です。

情報量が増えすぎて疲れないようにする

2つのサービスを同時に使うと、届く求人・スカウトの数がかなり増えます。「今週はどちらも見る時間がない」というときは、リクナビNEXTの通知だけオフにするなど、情報量を自分でコントロールする工夫が必要です。

エピソードを使い回すときは矛盾がないようにする

リクルートエージェントの面談で話した自己PRと、リクナビNEXTのプロフィールに書いた職務経歴が食い違っていると、両方経由で同じ企業に応募したときに違和感を持たれることがあります。グッドポイント診断の結果を軸に、どちらのサービスでも一貫した経験の語り方をしておくと安心です。


よくある質問

Q
両方同時に登録しても大丈夫ですか?
A

問題ありません。むしろ役割が違うので、同時登録で情報の取りこぼしを防げます。管理の手間だけ意識しておけば大丈夫です。

Q
どちらか1つに絞るとしたら、どちらがいいですか?
A

「初めての転職活動で不安が大きい」ならリクルートエージェント、「自分のペースで進めたい・企業からのアプローチも試したい」ならリクナビNEXTです。ただし本来は併用が前提の設計なので、1つに絞る必要性自体があまりありません。

Q
EC・DtoC以外の求人ばかり届いて困りませんか?
A

リクルートエージェントは初回面談で希望条件を具体的に伝えることで、リクナビNEXTはプロフィールの職務経歴を具体的に書き込むことで、それぞれ精度が上がります。両方とも「具体的に書く・伝える」ことが的中率を左右します。

Q
費用はどちらも本当に無料ですか?
A

どちらも求職者側の費用は完全無料です。企業側が採用成功時に成功報酬を支払う仕組みになっているため、求職者がお金を払う場面は基本的にありません。この点は併用しても費用面の心配は不要です。

Q
未経験からEC・DtoC業界を目指す場合も、この2つは使えますか?
A

使えますが、未経験の場合はリクルートエージェントの初回面談で「なぜEC・DtoC業界を目指すのか」を具体的に語れるかどうかが通過率を左右します。未経験からEC業界を目指す際のポイントは、下にリンクした記事にまとめています。

Q
今の会社が辛いから、勢いで転職してもいいですか?
A

おすすめしません。「辛い」の原因が業界構造なのか、今の環境固有の問題なのかを切り分けてからのほうが、転職後のミスマッチを防げます。この切り分け方は、下にリンクした記事のチェックリストが参考になります。


まとめ

リクルートエージェントとリクナビNEXTは、比較して優劣をつけるものではなく、役割が違う2つの武器です。「伴走してもらいながら」「自分でも動く」の両輪を回すことで、非公開求人・スカウト・年収交渉のすべてを取りこぼさずに転職活動を進められます。EC・DtoC領域ならではの使い分けも踏まえて、自分の状況に合ったペースで併用してみてください。

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それぞれの詳しい評判・使い方は、以下の記事も参考にしてください。

→ リクルートエージェントの評判・口コミ|EC・DtoC担当者が使ってみた実感

→ リクナビNEXTの評判・口コミ|使って分かったメリット・デメリット

他のエージェントとの比較全体像はこちら。

→ EC・DtoC担当者の転職でおすすめのエージェント比較|10年現場で見た選び方

「今のEC業務が辛い」と感じている人はこちら。

→ 「ECサイト運営はやめとけ」と言われる理由|10年やって分かった”辞めるべきサイン”チェックリスト

これからEC業界を目指す人はこちら。

→ 未経験からEC業界へ転職したいと思ったら最初に読む話


この記事を書いた人

EC転職野郎

EC転職野郎プロフィール画像

EC・DtoC歴10年以上。アパレル・消費財メーカーで、自社ECの立ち上げ・改修から楽天・Amazon・Yahoo!などモール多店舗運営、新規DtoCブランドの立ち上げまで現場で担当。1社目はアパレルメーカー。店舗スタッフから店長・エリアマネージャー・MDを経て通販事業部シニアマネージャー。その後、2社目では消費財メーカー(食品)でDtoC新規事業のブランドリーダーとしてO2O施策を牽引。自社EC、Amazon、楽天、アスクルなどをマネージャーとして運用管理。3社目では再びアパレル企業に。EC・広報を含むデジタル周辺の事業をマネージャーとして担当。

自分の転職だけではなく、採用を自ら行なっていた経験も含め書きます。

社名は伏せていますが、現場で詰まったことや判断の中身は、できるだけリアルに書きます。

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